Welcome
ブログ
毛玉について。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
お手入れの悩みで多いのが毛玉が出来てしまうということ。トリマーでも毛玉は大変です。
毛玉がなぜできるかというと、
①汚れ…ほこりやペタペタなどで絡んでしまう
②摩擦、静電気…脇など関節が動くところや洋服を着せた場合などの擦れなど
③換毛期…抜けた毛がとどまってしまい、そこに絡んでしまう
④水がついたまま…湿っていると毛が束になりやすく、そのまま乾いてしまう
という理由が挙げられます。
ここでもつれと毛玉ですが、一般的に、もつれは毛玉の前の段階で毛流れに毛に沿うように絡んでいるようなイメージです。柴犬やポメラニアンに多い印象です。
毛玉は毛の方向関係なく絡んでおり、少し梳かす程度では取れないもので、プードルや毛の長い犬の場合、こうなることが多いです
毛玉が出来たらトリミングで取ってもらうから大丈夫…と思う方もいるかもしれませんが、そうするにしても毛玉がある状態で何日かはいると思います。
そうなると、皮膚に負担がかかっている可能性が高くなります。
どうなるかというと、毛玉があることで、通気性が悪く蒸れた状態になり皮膚が悪くなってしまう。悪くなるまでいかなくても、皮膚が弱く、ブラシをするだけで赤くなってしまうこともあります。
毛が引っ張られた状態になることで皮膚が悪くなったり、突っ張る感じがする、痛みが出るということもあります。動きにくくなることもあります。
以前、毛玉の凄いワンちゃんがいましたが、皮膚のシワがくっついた状態で毛玉になってしまい、そのシワのところが潰瘍になってしまったということがありました。
また、小さな木の枝の先端が皮膚に触れた状態で毛玉になってしまい、その部分が膿んでしまっていたワンちゃんもいました。
そして、トリミングサロンでキレイにするにしても、とにかく、毛玉を取ることはワンちゃんに大きな負担になるということです。
当店でも出来る限りカットしたりブラッシングスプレーを使用したりして対応はしますが、多少なりとも痛みを感じることもあるでしょうし、トリミング時間も長くなってしまいます。
では、毛玉にならないためにはどうすればいいか?…ということですが、毛玉になる前にブラッシング、毛玉にならない長さにする、毛玉になる前にトリミングに出す。
そりゃそうだよなという感じかもしれませんが、毛玉になってから対応するのではなく、ならないようにするのが一番です。
あと、お家でのシャンプーで、ブラッシング不足や乾かし不足で出来てしまった毛玉は、フェルト状になりほどくことが難しくなってしまうことが多いため、大変だとは思いますがブラッシングと乾かしは頑張ってください。
また、私の考えでは、毛玉が出来るから何でも丸刈りというわけではなく、例えば洋服で毛玉が出来る場合、洋服のところの毛だけ短くするという方法も出来ますし、長さをキープしたい場合は、毎月のトリミングの間に一回シャンプーに来ていただくという方法もあります。
毛玉=短くカットだけではなく、その子の生活や飼い主さんのホームケアに合わせた方法がありますので、是非ご相談ください。
犬の美容室NORWICH 矢羽
ドッグショー②
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
前回はドッグショーについてと見る側について書きましたが、今回は出る側についてです。
※私自身、ドッグショー初心者なので、あくまでも自身が経験したことを記載しています。より詳しく知りたい場合は、ショーブリーダーやプロハンドラーにお問い合わせください。
それでは出る側ですが、どのワンちゃんでもOK…というわけではなかったりします。
出るためにはJKC(ジャパンケネルクラブ)の会員であること、その会員名義で犬が登録されていることが必要になります。(大会によってはマイクロチップの登録など他の規定もあります)
だから、勝てるかは別として、形がスタンダードとかけ離れていても、それが満たされていれば出れるというわけです。
犬の登録=血統書があるということなんですが、それが自分名義である必要があります。(名義変更していなくても、その名義の人が出場申し込みをすれば出れますが…)
ショーの際にワンちゃんを引いてる人をハンドラーと言いますが、自身でやる場合も、会員かその家族かなどの決まりがあるので、出場する際は詳細をご確認くだださい。
そして、条件を満たすワンちゃんは誰でも出れますし、スタンダードのスタイルになっていればいいはいいのですが、審査項目の一つに「キャラクター」という、何か光輝くものという部分がありますし、やはり一番きれいな状態で出場したいところです。
では、いざ出るぞとなったら、どうするか?
まずは前もって歩く練習やショーに向けてのトリミングが必要です。
歩かせるだけでしょ?と思うかもしれませんが、これがまた奥が深く難しい…。
キョーコちゃんは、全然歩けず、歩いたと思ったらしょんぼり状態。普段の散歩はあんなにイケイケなのに😞
リードもお散歩のものとは異なり、それも何種類かあって、しかもそれぞれ引き方が違う…と、もうどうしていいのか…。
試行錯誤しましたが、結局プロハンドラーさんのセミナーに参加し、あっという間に歩けるようになりました…プロは凄いです。
難しいだけでなく、台での審査の支え方だったり、歩く種類も一種類ではないので、基本的な知識と練習は必要になります。
トリミングについても、前日にキレイにすればよいわけではなく、毎日、毎週とスケジュールに合わせて作り上げていくので、自身でやる場合でも、まずはその犬種のショーをやっている方に教えてもらえると良いと思います。
準備万端となったら、出場するショーの申し込みをします。JKCのホームページなどにドッグショーの日程が出ているので、どのショーに参加するか選び、問い合わせして支払い方法など確認してください。(出場するにはお金がかかります)
そして、申込書なんですが、これもJKCのホームページなどに掲載されています。ただ、まず最初に、これを書くのに四苦八苦するという(笑)
私は、これで合っているのか?と不安になりながら記載・提出しましたがなんとか大丈夫だったので、何とかなるもんです。
当日になったら、出場までワンちゃんの準備や受付を行います。もちろん休憩したりご飯食べたりしても大丈夫です。
私はブリーダーさんの紹介で、ショーをされている方のパドック(犬の待機・準備場所のようなもの)にご一緒させてもらいましたが、一人の場合はフリーパドックを利用したりします。ただ、実際に参加して感じたのは、一人だと、緊張もするし何がどうなっているのか訳が分からなくなりますし、電源などの道具も揃っていますしで、最初は、慣れている方と一緒だと安心なのかなと思います。
そして、受付でゼッケンや予定などをもらえると思うので、それを確認し、順番になったら、いざ出陳!(今まで出場と書いていましたが、正確には出陳と言います。)
出る前にジャッジ(審査員)がどういう順番で審査をしているか見ておくと、goodです。
犬種ごとの審査(オス・メスに分かれます)→グループでの審査(テリアなら3グループ)→グループのトップ(1~10グループなので10頭)→オス・メスのトップの決勝
こんな流れになりますが、パピーがあったり、チャンピオンとの比較があったりと、正直細かい部分は私もまだまだ勉強が必要ところなので、一度出てみてチャンピオンを目指したくなったら、どんどん突き詰めていけばよいと思います。
なので、ショーは敷居が高そうに見えますし、私も今も馴染んでないなと感じる部分はありますが、最初は愛犬とのチャレンジの一つとして楽しく参加していただくのが良いのではないかと存じます。
最後に、良くあるお立ち台でポーズして撮っている写真は、自己申告で撮りに行くものなので、うっかり撮り忘れないように注意です💨
犬の美容室NORWICH 矢羽
ドッグショー①
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
私はとにかく色んな犬を見るのことが好きなので、その中でも一気に沢山の犬を見ることが出来るドッグショーはとても楽しいです。
そんなドッグショーとは、その犬の理想の形「犬種標準」に近いものを評価するもので、繁殖の指標として優秀な犬を保存し、犬だけでなく、そのブリーダーの評価にもなっていくというものです。(JKCではドッグショーは「純血種の保護、育成、発展、普及のため」と書かれています。)
なので、優勝賞金があるものではなく、チャンピオン犬になるために1位を目指すというものではありません。
誤解されやすいですが、チャンピオン犬というのは、その大会で1位だからなれるものではなく、大会ごとに一定の評価を得られた犬達にカードが送られ、それを規定数集めるとチャンピオンとして登録できるという仕組みになっています。
ショーの規模も大小あり、初めて見る場合は、色々見れる大きいショー(東京ビッグサイトなどなど)が楽しいのではないかと思います。
では、見る側についてですが、大きいショーの場合は入場料がかかりますが、誰でも入れます。当日の出入りも何回でもOKです。
もちろん、犬連れもOKです(入場時に犬連れの同意書みたいなものを書くことがあります)。
犬種ごとの審査の多くは昼過ぎには終わってしまうので、もし見たい犬種があるようなら、事前に時間を調べておくのがおススメです。
あと、車で行く場合、会場によっては駐車場が混みあいますのでその辺も要チェックです。(インターペットと重なるときは、ものすごい混みます)
通常、ショーの順番は名前順(アルファベット)のことが多く、ノーリッチテリアやスコティッシュテリアは最後の方なのですが、以前、イレギュラーの事があり危うく見逃しそうになりました💦
見学の際は、出場しているワンちゃんが驚かないよう、大きな音や声は出さないよう、お連れのワンちゃんも吠えたりしないように気を付けましょう。
写真や動画もOKなので、気に入った子を撮ってみるのも良いと思います。
また、会場には沢山のワンちゃんがいるので、見ることに夢中になって他のワンちゃんとやりあってしまったり、人が多いと踏まれたりもあるので、目を離さない方が良いです。
色々OKですが、写真撮影や見学についてのマナーや注意事項はありますので、JKCのホームページなどをご確認ください。
特に、ショーに出ているワンちゃんに触ったり、自分のワンちゃんを近づけたりは絶対にダメです。
これから試合に出る人に、見ず知らずの人が近づいたり声かけたりはしないのと一緒ですね。
大きいドッグショーでは、ワンちゃん関係のお店が多く出店しており、イベントもやっているので、ショーの合間にそちらを楽しむのも良いと思います。
また、大きいショーだとキッチンカーなどが出ますが、小さいショーだと食べる所がないこともあるので、その場合は食べ物飲み物持参や、会場周囲の情報収集はしておくと良いと思います。
次に出る側ですが、書き出したら長くなってきてしまったので、次回に続きます。
犬の美容室NORWICH 矢羽
逆さまつ毛。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
トリミングサロンでは、色んな質問をいただきますが、意外と勘違いされている方が多いのが[逆さまつ毛]です。
逆さまつ毛というのは、下向きに生えているイメージがあると思いますが、上のイラスト(緑の線)のように、目頭の内側や、通常生えているまつ毛よりも内側に生えていたり、本来の位置に生えていても目に向かって伸びてしまう場合などのことを言い、これらは刺激になり目に影響を与えることがあります。
逆さまつ毛なので、まつ毛を伸ばしてほしいというご要望をいただくことがありますが、実際示された場所の毛は、目に入っていないことが多く、毛質的に下方向に伸びると、目に入りそうに見えるためそんな感じがするのかもしれません。本当の逆さまつ毛の場合は、伸ばしても外に向かって伸びてはいかないように思います。
逆さまつ毛の治療については、動物病院での処置が主で、定期的に抜いたり、場合によってはレーザーで毛根を焼く手術などがあります。
時折、病院で逆さまつ毛と言われたからカット出来ないですか?と聞かれることもありますが、逆さまつ毛はルーペでないと見えない場合もあり、見える場合でも、内側に入り込んでいることが多いので、カットは危険ですし、出来ないと思っていただけると幸いです。
カットは出来ませんが、必要があればトリミング後に目薬をしたりなどのお手伝いは出来ますので、遠慮なくお伝えください。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
犬も絶滅危惧種?
こんにちは。東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
今回は雑談を少々。
世の中にたくさんの種類が存在するワンちゃん達。
実は絶滅危惧種だったり天然記念物になっている種類も多くいるという事をご存じでしょうか?
日本犬で言うと、柴犬・秋田犬・紀州犬・北海道犬・四国犬・甲斐犬が国の天然記念物になっており、土佐闘犬は高知県の天然記念物、狆・日本テリア・日本スピッツも海外の方が数が多かったりなど、日本での数は減少しています。
同じように、海外でも数が少なくなっている犬種が多く見られ、ノーリッチテリアも一時絶滅危惧種だったような話を聞いたことがありますが、不確かですみません💦
大きな原因としては、やはり第二次世界大戦で多くのワンちゃんが命を落としたということが挙げられます。
実際に絶滅してしまった犬種もいますし、戦後77年経ちましたが、なんとか生き残った犬種経ちも、それだけの年月が経ってもなお天然記念物というところに考えさせられるものがあります。
一つの犬種を完成させるには、三代かかるという話を聞いたことがあります。
犬が三代でなく、人間が三代ということなので、100年くらいといったところでしょうか?
現在人気のドゥードルも、まだ公認犬種にはなっていないので、作り出すのも守っていくのも本当に大変なことなんだと思います。
なので、豆柴やティーカッププードルなど、親が小さいから大きくならないと言われたのに大きくなったという話を良く耳にしますが、100年かけて作り上げ、その形などを安定させているところを、両親の大きさだけで次も同じようなワンちゃんになるというのはやっぱり難しく、大きく子が出てきてもおかしくはないかなと思います。(豆柴もティーカッププードルも公認された犬種ではないです)
あと、通常、天然記念物や絶滅危惧種は、飼育してはいけませんが、犬は飼育してもいいというのは面白いと思いました。
確かに、野生生物ではないので、自然に放すわけにはいかないですし、飼うことが守ることになるんですね。
なので、絶滅を守るためにというわけではないですが、犬を飼う際に、そういった犬種がいるということも知ってもらえると良いのかなと感じました。
犬の美容室NORWICH 矢羽