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逆さまつ毛。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
トリミングサロンでは、色んな質問をいただきますが、意外と勘違いされている方が多いのが[逆さまつ毛]です。
逆さまつ毛というのは、下向きに生えているイメージがあると思いますが、上のイラスト(緑の線)のように、目頭の内側や、通常生えているまつ毛よりも内側に生えていたり、本来の位置に生えていても目に向かって伸びてしまう場合などのことを言い、これらは刺激になり目に影響を与えることがあります。
逆さまつ毛なので、まつ毛を伸ばしてほしいというご要望をいただくことがありますが、実際示された場所の毛は、目に入っていないことが多く、毛質的に下方向に伸びると、目に入りそうに見えるためそんな感じがするのかもしれません。本当の逆さまつ毛の場合は、伸ばしても外に向かって伸びてはいかないように思います。
逆さまつ毛の治療については、動物病院での処置が主で、定期的に抜いたり、場合によってはレーザーで毛根を焼く手術などがあります。
時折、病院で逆さまつ毛と言われたからカット出来ないですか?と聞かれることもありますが、逆さまつ毛はルーペでないと見えない場合もあり、見える場合でも、内側に入り込んでいることが多いので、カットは危険ですし、出来ないと思っていただけると幸いです。
カットは出来ませんが、必要があればトリミング後に目薬をしたりなどのお手伝いは出来ますので、遠慮なくお伝えください。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
犬も絶滅危惧種?
こんにちは。東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
今回は雑談を少々。
世の中にたくさんの種類が存在するワンちゃん達。
実は絶滅危惧種だったり天然記念物になっている種類も多くいるという事をご存じでしょうか?
日本犬で言うと、柴犬・秋田犬・紀州犬・北海道犬・四国犬・甲斐犬が国の天然記念物になっており、土佐闘犬は高知県の天然記念物、狆・日本テリア・日本スピッツも海外の方が数が多かったりなど、日本での数は減少しています。
同じように、海外でも数が少なくなっている犬種が多く見られ、ノーリッチテリアも一時絶滅危惧種だったような話を聞いたことがありますが、不確かですみません💦
大きな原因としては、やはり第二次世界大戦で多くのワンちゃんが命を落としたということが挙げられます。
実際に絶滅してしまった犬種もいますし、戦後77年経ちましたが、なんとか生き残った犬種経ちも、それだけの年月が経ってもなお天然記念物というところに考えさせられるものがあります。
一つの犬種を完成させるには、三代かかるという話を聞いたことがあります。
犬が三代でなく、人間が三代ということなので、100年くらいといったところでしょうか?
現在人気のドゥードルも、まだ公認犬種にはなっていないので、作り出すのも守っていくのも本当に大変なことなんだと思います。
なので、豆柴やティーカッププードルなど、親が小さいから大きくならないと言われたのに大きくなったという話を良く耳にしますが、100年かけて作り上げ、その形などを安定させているところを、両親の大きさだけで次も同じようなワンちゃんになるというのはやっぱり難しく、大きく子が出てきてもおかしくはないかなと思います。(豆柴もティーカッププードルも公認された犬種ではないです)
あと、通常、天然記念物や絶滅危惧種は、飼育してはいけませんが、犬は飼育してもいいというのは面白いと思いました。
確かに、野生生物ではないので、自然に放すわけにはいかないですし、飼うことが守ることになるんですね。
なので、絶滅を守るためにというわけではないですが、犬を飼う際に、そういった犬種がいるということも知ってもらえると良いのかなと感じました。
犬の美容室NORWICH 矢羽
涙焼けについて。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
今週は、少しお天気が不安定で、雨のせいか、ジメジメしていますね。
さて、トリミングサロンで質問が多いことのひとつが涙焼けについてです。
特に白い毛の子は、色がついてしまうため、気になってしまうと思います。
涙焼けは、涙が外に流れ出てしまい、そこにバクテリアの繁殖やタンパク質などが酸化することで色がついてしまい起こります。
涙が外に流れ出る原因は、涙を鼻の方に流す鼻涙管という部分が詰まっていたり細かったりすることであふれてしまう場合、目の油分が不足し涙が目にとどまれない場合、目を傷めている場合、アレルギーなど様々です。
では、色がついた場合どうすればいいか?ということですが、一度付いた色を消すことは難しいです。
ドッグショーに出る子で、ブリーチをしたりパウダーを付ける場合があると聞いたことがありますが、ブリーチは一般的でなく、皮膚や目へのリスクが大きいですし、パウダーは人で言うファンデーションのような感覚なので、根本的に消えるものではありません。
カットすることでキレイにはなりますが、やはり原因が取り除かれていないと、再び涙焼けになってしまいます。
そのため、まずは何が原因かを動物病院に相談してみると良いと思います。
原因によって、鼻涙管に詰まりがあるなら流す処置、点眼や眼軟膏塗布、抗生物質、アレルギーなら食事変更など、治療が出来る場合があります。
…とは言いましたが、鼻涙管洗浄などは麻酔が必要だし、気にはなるけど病院に行ってまで治そうとは考えていない場合もあると思います。
その場合、お家で出来るとしたら、やはりキレイにすることです。
色がつく原因は、涙が酸化したりすることなので、その前に拭き取れば色は変わらないということ。
理屈はそうなりますが、現実的に完全に拭きとるのは難しいと思うので、ワンちゃん飼い主さんお互いの負担にならない範囲で拭き取ってもらえば、色がつくのを遅くすることは出来るのではないかと思います。
拭く際は、ぬるま湯で湿らせたコットンで優しくふき取ってください。涙焼けクリーナ―を使用するのも良いと思います。
流れを良くするために、温めたり、マッサージを行う場合もあります。(方法はYouTubeなど見てみてください☆)
あと、食事を変えたことで改善した例は割と多く見るので、フードを変えてみたり、腸活(腸活の話はまた後日)をしてみたりは行う価値はあるのではないでしょうか?
注:フードを変える場合はお腹の調子も気を付けてみてあげてください。変える場合は、肉の種類を変えてみたり、無添加にしてみたり、今までとは違うものの方が違いが分かりやすいと思います。おやつを良く食べる子は、おやつも見直してみると良いです。
お家ケアのことばかりになってしまいましたが、トリミングサロンの対応としては、シャンプーでキレイにする・カットする他、わざと涙焼けの通り道はカットせずに、色が変わるのはその部分だけにとどめるという方法もあります。
涙焼けを消すことは出来ませんが、出来る対応はさせていただきますので、是非ご相談ください。
また、普段涙焼けがない子に急に涙焼けが出来た場合は、体調不良の可能性もあるので、目以外にもおかしい所はないかみてあげてください。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
ノミ・ダニ予防のお願い
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
当店では、ご来店の際、ワクチン接種の他、ノミダニ予防もお願いしております。
理由は、その子自身の皮膚や体調に影響が出る可能性があることと、他のワンちゃんにもうつってしまう可能性があること、そして、人にも影響を与える可能性があるためです。
普段からキレイにしているし大丈夫じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、草むらにちょっと顔を突っ込んだだけでも付くことがありますし、私たちが外から持ってきてしまうこともあるので、予防薬をせずに防ぐことはなかなか難しいです。
【ダニ】
ダニと聞くと、布団などにいるダニを想像しやすいですが、ダニにもいろいろな種類があり、犬につくもので多く見られるのがマダニ、ヒゼンダニ、ニキビダニなどです。
マダニは聞いたことがある方が多いと思いますが、草むらにいることが多く、顔や耳についているワンちゃんを何度か見たことがあります。
また、マダニは人にも感染症をうつす可能性があり、中でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人も動物も死亡例があり、犬や猫から人へ感染した事例もあるため、注意が必要です。
ヒゼンダニの主なものは2つで、イヌセンコウヒゼンダニはいわゆる疥癬というもので、皮膚に潜り込み、トンネルを掘るように広がり強いかゆみなどをもたらします。
これは人にもうつり、実際に人の疥癬を見たことがありますが、真っ赤ですし痒そうですし、治るのも時間が必要で大変でした。
イヌミミヒゼンダニは、その名の通り耳に寄生するダニで、これも実際見たことがありますが、ワンちゃんの両耳が真っ黒になるぐらいの耳垢と外耳炎で、多頭飼いのお家でしたが、同居犬にもうつってしまい、全員治療が必要になっていました。
ニキビダニは、人にもありますが、それとは別のもののため、うつることはなく、普段は悪さはしないですが、体調不良時など皮膚トラブルを起こす場合があります。
余談ですが、お時間のある方は人のニキビダニについて調べてみてください。気持ち悪くなります(笑)
そして、注意点ですが、ダニを見つけたら慌てて取ってはいけません。(ヒゼンダニやニキビダニは肉眼では見えないです)
多くの場合、体だけ取れて、頭や口が残り、皮膚を悪くしたり、感染症を広げてしまったりします。
なので、見つけたら動物病院で対応してもらいましょう。
また、ぱっと見、イボみたいに見えますが、良く見ると頭や足があるので、普段無かった場所にそういうものがあったら、まず良く観察してみてください。
これも、前に書いた、普段の家の子を知っているということが役に立つと思います。
【ノミ】
トリミングの仕事をしていると、最近痒がるんです…と言われ、見てみるとノミがいたということが、毎年、何件かあります。
ノミも多くの種類がいますが、主に見られるのがネコノミというものです。
寄生するとかゆみが出ることが多く、酷くなると皮膚炎・アレルギーなども引き起こします。
また、ノミは犬や猫の体だけでなく、その生活環境に卵を産むため、もしノミを見つけたら、その周囲=家中に卵がまかれている可能性があるということになります。ヒエー😱
ノミは人にも悪さをするので、もしノミを発見した場合は、ワンちゃんのベッドなどの洗濯やお家の消毒(ノミ用のバルサン的なやつとか)をおススメします。
見つけたときの対処方法ですが、私は昭和生まれなので、ノミは潰すと教えられていました。
ですが、ノミは潰してはいけません!
潰すと卵や、場合によっては条虫が広がる可能性があります。なんか、想像するだけでちょっと気持ち悪いです💦
この場合も、動物病院に相談し対応してもらいましょう。
ノミダニ薬は、動物病院でしか処方できないのですが、首輪やノミ取りシャンプー、動物用医薬品ではない市販薬もあると思います。
これらは、付きにくくはなるかもしれませんが、付いた場合に駆除することは出来ませんので、あくまでも動物病院のノミ取り薬の補助として使っていただくのが良いかと存じます。(使用する際は、薬との相性もあるので、動物病院に相談しましょう。)
犬の美容室NORWICH 矢羽
リラックスポジション(しつけ)について。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
何度かお手入れについて書きましたが、お手入れする以前に、やろうとすると逃げる、暴れる、やらせてくれない…ということもあるかと存じます。
そこで、触ることなどに慣れるための訓練方法の一つ「リラックスポジション」について書いていきたいと思います。
これは、ワンちゃんを仰向けにした体勢で行うんですが、ワンちゃんが嫌いな、弱点である仰向けの状態でいられることで、この体勢でも安心⇒信頼関係を築く、触れることにも慣れていくという効果を期待する訓練方法です。
こんな感じに膝の上で仰向けでダラーンとしてもらいます。
(注)仰向けは、ワンちゃんんによっては、呼吸がしにくかったり、腰に負担がかかったりもしますので、辛そうでないかなども気をつけて見てください。
また、飼い主さんのペース(主体)で行う訓練なので、始める時も何も言わずにスッと抱き上げ、終わる時も飼い主さんが終わらせたと分かるような声掛けをしてあげてください。
最初は暴れる子もいますが、止めてしまっては意味がないので、1~2分くらい落ち着くのを待ち、出来たら褒めたり、ご褒美をあげるなどしてください。
まずはこれで終わりで良いので、徐々に長い時間、膝の上で仰向けでいられるように練習していきます。
それが出来るようになったら、体、手足、尻尾、口、鼻、耳など色んな部位を触っていきます。
触ったらご褒美・褒めるを繰り返し、徐々に、例えば手全体を触るだけでなく、パットの中や爪の先までというように細かく触るようにしていきます。
時間は15~20分程。さらに慣れてきたら、爪切りを当ててみたり、歯磨きを当ててみたり、ブラシをしてみたりしても良いと思います。
…と私が習ったのはこんな感じです。
ただ、人もそれぞれ勉強の仕方が異なるように、一つのしつけがすべてのワンちゃんに合うわけはないので、どうしても暴れてしまうなどの場合は逆効果になるため、その子その子にあった方法をみつけていけると良いかと存じます。
ちなみに、我が家の子達は、元々、噛みが出る子達なんですが、リラックスポジションは行っていません…というか、そういうものがあると知らず💦
それでも、日々のトリミングの中で、出来たら褒める、このやり方なら頑張れる、ここまでやったら限界が来るを見極めることで、お手入れなど問題なく行えています。
より細かいことは、トレーナーさんに聞いていただくのが間違いないので、興味のある方は、体験トレーニングや相談など行っていると思いますので、是非お近くのしつけ教室にお問い合わせください!
犬の美容室NORWICH 矢羽