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リラックスポジション(しつけ)について。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
何度かお手入れについて書きましたが、お手入れする以前に、やろうとすると逃げる、暴れる、やらせてくれない…ということもあるかと存じます。
そこで、触ることなどに慣れるための訓練方法の一つ「リラックスポジション」について書いていきたいと思います。
これは、ワンちゃんを仰向けにした体勢で行うんですが、ワンちゃんが嫌いな、弱点である仰向けの状態でいられることで、この体勢でも安心⇒信頼関係を築く、触れることにも慣れていくという効果を期待する訓練方法です。
こんな感じに膝の上で仰向けでダラーンとしてもらいます。
(注)仰向けは、ワンちゃんんによっては、呼吸がしにくかったり、腰に負担がかかったりもしますので、辛そうでないかなども気をつけて見てください。
また、飼い主さんのペース(主体)で行う訓練なので、始める時も何も言わずにスッと抱き上げ、終わる時も飼い主さんが終わらせたと分かるような声掛けをしてあげてください。
最初は暴れる子もいますが、止めてしまっては意味がないので、1~2分くらい落ち着くのを待ち、出来たら褒めたり、ご褒美をあげるなどしてください。
まずはこれで終わりで良いので、徐々に長い時間、膝の上で仰向けでいられるように練習していきます。
それが出来るようになったら、体、手足、尻尾、口、鼻、耳など色んな部位を触っていきます。
触ったらご褒美・褒めるを繰り返し、徐々に、例えば手全体を触るだけでなく、パットの中や爪の先までというように細かく触るようにしていきます。
時間は15~20分程。さらに慣れてきたら、爪切りを当ててみたり、歯磨きを当ててみたり、ブラシをしてみたりしても良いと思います。
…と私が習ったのはこんな感じです。
ただ、人もそれぞれ勉強の仕方が異なるように、一つのしつけがすべてのワンちゃんに合うわけはないので、どうしても暴れてしまうなどの場合は逆効果になるため、その子その子にあった方法をみつけていけると良いかと存じます。
ちなみに、我が家の子達は、元々、噛みが出る子達なんですが、リラックスポジションは行っていません…というか、そういうものがあると知らず💦
それでも、日々のトリミングの中で、出来たら褒める、このやり方なら頑張れる、ここまでやったら限界が来るを見極めることで、お手入れなど問題なく行えています。
より細かいことは、トレーナーさんに聞いていただくのが間違いないので、興味のある方は、体験トレーニングや相談など行っていると思いますので、是非お近くのしつけ教室にお問い合わせください!
犬の美容室NORWICH 矢羽
お家でのお手入れ(カット・バリカン)
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
お家のお手入れ、今回はカットとバリカン行ってみましょう。
短毛犬種の場合はそんなに行わないかもしれませんが、長毛犬種の場合は、全身はトリミングサロンにお願いするにしても、お顔・お尻・足裏など部分的にカットする、または次のトリミングまでに気になるから切りたいな…なんていうことがあるのではないでしょうか?
とはいえ、ハサミもバリカンも刃物ですので、動物病院にいた頃、お家でカットしていたら皮膚を切ってしまったと受診されている方が時々いましたので、注意は必要です。
まず、バリカンの基本的な扱い方についてですが、バリカンは、写真の線の部分を皮膚と平行になるように当てて使います。立てすぎると皮膚を傷つけてしまい、寝かせすぎても上手く剃れずに傷つけてしまう場合があります。そして、力は入れず、バリカン自体の重さを利用して剃っていくと良いです。
動画の中には毛の流れと逆向きで剃っているものもありますが、それには理由があって技術も必要ですので、基本は毛の流れに沿って行ってください。
そして、バリカンとは逆の手でしっかり皮膚を伸ばし、刈るスピードを見ながらゆっくりバリカンを動かしていきます。
動かすスピードが速すぎると、毛が刈れずに次に行ってしまうため、いわゆるトラ刈りになってしまいます。遅すぎると皮膚を気付付ける可能性があります。
また、お家だと3~5mmくらいで剃ることも多いと思いますが、このミリ数、シワがあった場合など、そのシワをそのまま刃に巻き込んでしまいケガをさせやすいミリ数なので、皮膚がちゃんと平らになっているか確認しながら行いましょう。※アタッチメントを使うと、直接刃が当たりにくくなるため、ケガをさせにくくなります。
ハサミについてですが、ストレートタイプ・カーブバサミ・スキバサミ・ミニのハサミなど色々ありますが、切れ味が良いもので、かつ自分が使いやすいものを選びましょう。
そして大切なのが、皮膚の位置を確認することと、とにかく刃先が体に向かないということです。
例えば、耳が垂れている子の耳の周りの毛を切るとします。指で確認し耳のフチは気を付けて切らないようにしていたとします。でも、切っているうちに耳先が目の方に近づいていたらどうでしょう? それにつられ刃先も目の方を向き、ふいに動いたりしたら…。
道具の説明についてはこのくらいで、お家で行うことの多い部位についても簡単に。
①足裏
トリミングサロンではパットの中(深い所)まで刈ることが多いですが、皮膚が薄く、きちんと開かないと刈れない&毛がしやすい部位ですし、最近は中まで刈る必要がないとも言われているので、お家では表面の出ている毛だけ刈ってみましょう。ハサミでも良いですが、安全面と簡単さを考えるとバリカンを使用するのがおススメです。
この場所は毛の流れに沿っては難しいので、出ている毛をちょっとずつ刈っていきましょう。
肉球は通常硬めで、ケガもしにくいため(しない訳ではない)、初めてチャレンジする場合は足裏は良いかもしれません。
②お尻
肛門周りを剃る場合は肛門から外に向かって剃り、バリカンの刃先が肛門の上を通過しないようにしましょう。柔らかくシワが多いので簡単に傷がついてしまいます。
ハサミの場合も肛門の方をハサミが向かないように気を付けましょう。お尻下の飾り毛を切る場合も、足の位置をしっかり確認してから行ってください。
③顔
目周り、口周りが気になってカットする方が多いように思います。
目を気を付けるのは勿論ですが、顔は凹凸が多いので、刃の向きに気を付けながら行ってください。
そしていきなり登場して驚くのが舌です。口周りをカットしるときにムズムズするのかペロッとする子も多いので、口の動きは要注意です。
④体
比較的平らで行いやすい場所です。ただ背骨が出ている子やイボが多い子などは、剃れるからとバシバシ剃らずに、ゆっくり確認しながら進めてください。
あと、首周りや脇・脇腹あたりは皮膚が薄いので気を付けましょう。
短毛犬種の場合、バリカンが入りにくいことがあると思いますが、アンダーコートを取り除いてから行うと、やりやすくなります。
⑤毛玉
大きな毛玉は梳かしても取れないですし、トリミングサロンでは毛玉料金もかかってしまうので取りたいところだと思います。
ただ、動物病院に受診される方の多くが、毛玉を取ろうとして皮膚を切ってしまった…ということです。
毛先についている毛玉は良いのですが、通常根元近くで毛玉になっていることが多いです。
なので、まずはスリッカーなどで少し梳かし、根元の状況を見て、皮膚から浮いている部分を確認できたら、そこにバリカンをちょっとずつ入れていってください。個人的にはハサミはお勧めしないです。
この時、毛玉を引っ張り上げた状態でバリカンを入れると、一緒に引っ張られた皮膚にバリカンが入ってりまい、だいたいケガをさせます。
どうしても怖いなと感じたら、その隙間にコーム(クシ)を入れて、その上の部分をバリカンまたはカットする方法もあります。
ただ、これもコームの入れ方によっては皮膚がクシの間から出ていることがあるので、気を付けましょう。
そして、どうしても取れない場合は無理はせず、トリミングサロンにお願いしてもられると幸いです。
と、ここまで説明しましたが、 カットやバリカンを行う場合は、ワンちゃんがジッと出来る状況が前提です。
一人では難しい場合は、支える人とカットする人の2人で行えると良いと思います。
積極的にお家でもお手入れをする方は、トリミングテーブルがあると便利だと思います。
全てのお手入れが出来る必要はございませんが、お手入れもワンちゃんとのコミュニケーションを深めるための一つですので、是非チャレンジしてみてください。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
ローリングストックのススメ。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
あっという間にもう9月ですね。そして、9月1日は防災の日なので、そんな話をしてみたいと思います。
知っている方も多いと思いますが、最近では「ローリングストック」というものが推奨されています。
これは、保存食とは別に、日常的に使用しているものを備蓄に取り入れるという考え方で、普段使う食品などを多めにストックしておき、使用したら補充するという方法です。
保存食というと、乾パンやアルファ米などが多いと思いますが、食べたことはあるでしょうか?また、それを1週間食べ続けられるでしょうか?
被災とは状況が違いますが、私が入院した時の話、胃腸関係だったので、1週間お粥と油っ気の一切ない食事でした。
最初は味気ないなと思いながらも普通に食べれていたんですが、1週間経つ頃には、お腹は空いているんですが、お粥を見るだけで食欲がなくなってしまう状況。デザート用に添えられていた小さなプリンやヨーグルトだけが喜びでした。
退院後に食べたケンタッキーのおかげで、あっという間に食欲はもどりましたが(笑)→本当は、しばらくは脂ものは控えるように言われていましたが…💦
このように、普段食べ慣れないもの、味気ないものを食べ続けるというのは、結構苦痛で、実際に避難生活というストレスのある状況だと大きな問題になってくると思います。
これはワンちゃんも同様で、普段と違うものだと食べなくなってしまったり、お腹を壊してしまったりということが起ってくる可能性があります。
また、そもそもワンちゃんのご飯はいざという時、すぐに確保することが難しいです。
そのため、普段からローリングストックしておくと、いざという時に非常に役に立つと思います。
備蓄と考えると賞味期限が長くないと…と思う方もいるかもしれませんが、どんどん使っていくので、期限は短くても大丈夫です(1か月とかだとちょっと短いですが)。
逆に、保存食は気付いたときに賞味期限が切れていたりするので、その期間までに使用できる分をスットクしておけばいいこの方法だと、期限も切れず、いちいち確認もしなくて良いので楽だと思います。
余談ですが、人だとポテトチップスなどのお菓子も意外と期限が長いので立派なストックになります。じゃがいもや玉ねぎも常温保存出来ますし、調味料をストックしておくのも役に立ちます。
あと、調理が出来ないと元も子もないので、カセットコンロがあるとかなり良いと思います。
今は、ご飯の事だけを言いましたが、普段飲んでいる薬がある場合も、特にワンちゃんの薬は人のモノを確保するより困難と言われているので、それもローリングストックに入れておくと良いと思います。
また、ペットシーツやうんち袋など、普段使用している消耗品も常に1袋余計にある状態にしておくだけで、立派な防災対策になりますし、そんなに負担にはならないのではないかと思います。
全部持って逃げれないと思うかもしれませんが、あくまでも避難時は最低限の荷物で、これらは落ち着いたら取りにきたり、最近では安全が確保できるのなら自宅で生活することもありますので、是非「 ローリングストック=普段の生活のスットク」を、ワンちゃんのためにも試してみてください。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
イエローリボンプロジェクト
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
涼しいと思ったら、また暑くなってきましたね。沖縄の台風も心配なところです。
さて、たまにはトリミングとは少し違う話になりますが、皆さんは「イエローリボンプロジェクト」をご存じでしょうか?
これは、2012年6月にスウェーデンで始まり、色んな事情があるワンちゃん達がストレスなく過ごせるように考えられたプロジェクトです。
リボンだけでなく、服やハーネスなど、黄色いものを身に着ることで「いろんな事情があってこの子は今、誰かに近づいてほしくないです。そっとしておいてほしいです。」という意思表示をしています。
ここで誤解してはいけないのが、黄色いリボン=噛む・吠えるという意味だけではないということです。
そっとしてほしい様々な理由は以下です。
・健康上の理由
・トレーニング中
・社会復帰のための訓練中
・他の犬が怖かったり、反応してしまう
例えば、手術後でまだお友達と遊べない、発情期中、保護犬で少しずつ環境に慣れている最中、シニア犬などなど。
私も、うちの子が病気になり、まだ歩けた頃ですが、散歩で自分のペースが崩れるとワンワン興奮してしまう時がありました。
やはりそんな時は申し訳ないですが、お友達でも声をかけてもらいたくないな…なるべく合わないように…と思っていました。
犬にストレスがかかるということは、飼い主さんも神経を使いストレスがかかるということでもあるので、こういったことが広まると良いのかなと感じます。
詳しくは↓
まだまだ日本では認知度が低いですが、もし黄色いものを身に着けている子がいたら、そういう可能性もあるかもと、ちょっと心にとめていただけると幸いです。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)
カットしない犬種のカット。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
昔と比べ、今はどの犬種にも色々なカットスタイルがあるので、うちの子もこの子みたいにしたいという気持ちになると思います。
ただ、犬種によっては、カット後に毛が生えなくなる場合がありますので、注意が必要です。
特に言われているのがポメラニアンで、その他、ダックスフンド、チワワ、柴犬など、いわゆる、通常はカットの必要がない犬種をカットした場合に多く見られます。(ポメラニアンも通常はカットはしない犬種です)
原因はいまだにはっきりしていませんが、バリカンをかけることで、毛が生える周期に何らかの異常をきたし、成長が止まり、伸びなくなるようです。
バリカンだけがダメかというと、これはいろんな意見があると思いますが、個人の経験上では、ハサミでカットした場合も伸びなくなる子はいました。
病気ではないので、時間がたてば生えてくることが多いですが、半年から2年くらいかかる場合もあります。
以前、足の手術をするために腰から下を剃った柴犬は、半年近く全く生えてこず、元に戻るまでに1年以上かかっていました。
また、生えてくる場合も、毛の質感が変わってしまうことが多いです。
多くの場合が、コシとツヤのある毛から、ふわふわ柔らかい毛に変わり、色も薄くなってしまう傾向にあります。
そして、いずれ伸びるにしても、そこまでの間の見た目が、あまりキレイではないということも知っていてほしいです。
当店ではそのような犬種をカットする場合、そういったリスクについても説明させていただいております。
生えなくなったり、毛質が変わった場合、トリマーは戻すことが出来ないので…ごめんなさい💦
もちろん、ご了承いただいた上で、そのカットにしたいというご希望には全力でお答えいたします。
もし、夏は暑そうだからカットした方がいいのか?抜け毛対策には短い方がいいのか?という理由でしたら、違う方法もご提案いたしますので、ご相談ください。
とはいえ、毛が生えない場合、上記以外にも病気が絡んでいる場合があります。
あまりにも生えない、剥げるなどございましたら、一度動物病院にご相談いただけると幸いです。
犬の美容室NORWICH 矢羽