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2022-09-13 10:19:00

毛玉について。

こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。

お手入れの悩みで多いのが毛玉が出来てしまうということ。トリマーでも毛玉は大変です。

毛玉がなぜできるかというと、

①汚れ…ほこりやペタペタなどで絡んでしまう

②摩擦、静電気…脇など関節が動くところや洋服を着せた場合などの擦れなど

③換毛期…抜けた毛がとどまってしまい、そこに絡んでしまう

④水がついたまま…湿っていると毛が束になりやすく、そのまま乾いてしまう

 という理由が挙げられます。

ここでもつれと毛玉ですが、一般的に、もつれは毛玉の前の段階で毛流れに毛に沿うように絡んでいるようなイメージです。柴犬やポメラニアンに多い印象です。

毛玉は毛の方向関係なく絡んでおり、少し梳かす程度では取れないもので、プードルや毛の長い犬の場合、こうなることが多いです

毛玉が出来たらトリミングで取ってもらうから大丈夫…と思う方もいるかもしれませんが、そうするにしても毛玉がある状態で何日かはいると思います。

そうなると、皮膚に負担がかかっている可能性が高くなります。

どうなるかというと、毛玉があることで、通気性が悪く蒸れた状態になり皮膚が悪くなってしまう。悪くなるまでいかなくても、皮膚が弱く、ブラシをするだけで赤くなってしまうこともあります。

毛が引っ張られた状態になることで皮膚が悪くなったり、突っ張る感じがする、痛みが出るということもあります。動きにくくなることもあります。

以前、毛玉の凄いワンちゃんがいましたが、皮膚のシワがくっついた状態で毛玉になってしまい、そのシワのところが潰瘍になってしまったということがありました。

また、小さな木の枝の先端が皮膚に触れた状態で毛玉になってしまい、その部分が膿んでしまっていたワンちゃんもいました。 

そして、トリミングサロンでキレイにするにしても、とにかく、毛玉を取ることはワンちゃんに大きな負担になるということです。

スリッカー.png

当店でも出来る限りカットしたりブラッシングスプレーを使用したりして対応はしますが、多少なりとも痛みを感じることもあるでしょうし、トリミング時間も長くなってしまいます。

では、毛玉にならないためにはどうすればいいか?…ということですが、毛玉になる前にブラッシング、毛玉にならない長さにする、毛玉になる前にトリミングに出す。

そりゃそうだよなという感じかもしれませんが、毛玉になってから対応するのではなく、ならないようにするのが一番です。

あと、お家でのシャンプーで、ブラッシング不足や乾かし不足で出来てしまった毛玉は、フェルト状になりほどくことが難しくなってしまうことが多いため、大変だとは思いますがブラッシングと乾かしは頑張ってください。

また、私の考えでは、毛玉が出来るから何でも丸刈りというわけではなく、例えば洋服で毛玉が出来る場合、洋服のところの毛だけ短くするという方法も出来ますし、長さをキープしたい場合は、毎月のトリミングの間に一回シャンプーに来ていただくという方法もあります。

毛玉=短くカットだけではなく、その子の生活や飼い主さんのホームケアに合わせた方法がありますので、是非ご相談ください。

 

犬の美容室NORWICH 矢羽