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ノミ・ダニ予防のお願い
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
当店では、ご来店の際、ワクチン接種の他、ノミダニ予防もお願いしております。
理由は、その子自身の皮膚や体調に影響が出る可能性があることと、他のワンちゃんにもうつってしまう可能性があること、そして、人にも影響を与える可能性があるためです。
普段からキレイにしているし大丈夫じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、草むらにちょっと顔を突っ込んだだけでも付くことがありますし、私たちが外から持ってきてしまうこともあるので、予防薬をせずに防ぐことはなかなか難しいです。
【ダニ】
ダニと聞くと、布団などにいるダニを想像しやすいですが、ダニにもいろいろな種類があり、犬につくもので多く見られるのがマダニ、ヒゼンダニ、ニキビダニなどです。
マダニは聞いたことがある方が多いと思いますが、草むらにいることが多く、顔や耳についているワンちゃんを何度か見たことがあります。
また、マダニは人にも感染症をうつす可能性があり、中でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人も動物も死亡例があり、犬や猫から人へ感染した事例もあるため、注意が必要です。
ヒゼンダニの主なものは2つで、イヌセンコウヒゼンダニはいわゆる疥癬というもので、皮膚に潜り込み、トンネルを掘るように広がり強いかゆみなどをもたらします。
これは人にもうつり、実際に人の疥癬を見たことがありますが、真っ赤ですし痒そうですし、治るのも時間が必要で大変でした。
イヌミミヒゼンダニは、その名の通り耳に寄生するダニで、これも実際見たことがありますが、ワンちゃんの両耳が真っ黒になるぐらいの耳垢と外耳炎で、多頭飼いのお家でしたが、同居犬にもうつってしまい、全員治療が必要になっていました。
ニキビダニは、人にもありますが、それとは別のもののため、うつることはなく、普段は悪さはしないですが、体調不良時など皮膚トラブルを起こす場合があります。
余談ですが、お時間のある方は人のニキビダニについて調べてみてください。気持ち悪くなります(笑)
そして、注意点ですが、ダニを見つけたら慌てて取ってはいけません。(ヒゼンダニやニキビダニは肉眼では見えないです)
多くの場合、体だけ取れて、頭や口が残り、皮膚を悪くしたり、感染症を広げてしまったりします。
なので、見つけたら動物病院で対応してもらいましょう。
また、ぱっと見、イボみたいに見えますが、良く見ると頭や足があるので、普段無かった場所にそういうものがあったら、まず良く観察してみてください。
これも、前に書いた、普段の家の子を知っているということが役に立つと思います。
【ノミ】
トリミングの仕事をしていると、最近痒がるんです…と言われ、見てみるとノミがいたということが、毎年、何件かあります。
ノミも多くの種類がいますが、主に見られるのがネコノミというものです。
寄生するとかゆみが出ることが多く、酷くなると皮膚炎・アレルギーなども引き起こします。
また、ノミは犬や猫の体だけでなく、その生活環境に卵を産むため、もしノミを見つけたら、その周囲=家中に卵がまかれている可能性があるということになります。ヒエー😱
ノミは人にも悪さをするので、もしノミを発見した場合は、ワンちゃんのベッドなどの洗濯やお家の消毒(ノミ用のバルサン的なやつとか)をおススメします。
見つけたときの対処方法ですが、私は昭和生まれなので、ノミは潰すと教えられていました。
ですが、ノミは潰してはいけません!
潰すと卵や、場合によっては条虫が広がる可能性があります。なんか、想像するだけでちょっと気持ち悪いです💦
この場合も、動物病院に相談し対応してもらいましょう。
ノミダニ薬は、動物病院でしか処方できないのですが、首輪やノミ取りシャンプー、動物用医薬品ではない市販薬もあると思います。
これらは、付きにくくはなるかもしれませんが、付いた場合に駆除することは出来ませんので、あくまでも動物病院のノミ取り薬の補助として使っていただくのが良いかと存じます。(使用する際は、薬との相性もあるので、動物病院に相談しましょう。)
犬の美容室NORWICH 矢羽