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保護犬のトリミングをした話。
こんにちは、東京都品川区二葉にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
昨日、坂上どうぶつ王国を見ていたら、5年間手入れをされず毛玉だらけになったワンちゃんのトリミングをしているシーンが流れていました。
私も、一度だけそういう子のお手入れをしたことがあり、大変だった記憶があります。
その子は、元同僚の親族が保護犬を迎えるにあたり、お家に来る前にトリミングをしてほしいという依頼でした。
坂上どうぶつ王国の子と同様、何年も手入れをされず、伸び放題・毛玉放題で…とは言え、そこまでは予想の範囲内でしたが、保護をしていた方が好意で洗ったはいいのですが、上手く乾かせず、根元に泡と水分が残っている状態でした。
毛玉でフェルトのようになっている上に湿っている状態でのバリカンは、刃が毛に入らず滑りも悪いので皮膚を傷める危険性もあり、乾かしつつバリカンを入れつつで、本当にちょっとずつ進めるしかない状態でした。
そのワンちゃんがとても辛抱強い子だったので行うことが出来ましたが、朝から晩までかかりました(もちろん途中休憩は入れましたがとても疲れたんじゃないかと思います)。
ちなみにその子はプードルっぽく見えましたが、毛が無くなると、ダックスフンドで、その変わり様にも驚きましたし、スッキリして動きやすくなったからか、少し表情も明るくなったような気がしました。
あと、悲しかったのは、小さな木の破片やトゲが皮膚についた状態で毛玉になり、その毛玉がさらに大きくなることで、じわじわとトゲが皮膚に押し付けられた状態になり、その部分が化膿し潰瘍のようになってしまっていたことです。
1か所だけでなく、何か所もありました。きっと痛みや痒みなど違和感があっただろうに…。
幸い、治療で完治し、毛も生えてきたので良かったですが、ここまでひどい毛玉じゃなくても、毛玉によって皮膚トラブルが発生することはありますので、普段からブラッシングまたは、自分で難しい場合はまめにお店でお手入れしてもらいたいなと思います。
そして、少しでもそういう酷い状態になってしまうワンちゃんがいない世の中になると良いなと思います。
犬の美容室NORWICH 矢羽