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犬種スタンダートのこと。
こんにちは、東京都品川区にあるトリミングサロン「犬の美容室NORWICH(ノーリッチ)」です。
今回は、お手入れについてはちょっとお休みして、犬種スタンダードについて書きたいと思います。
犬種スタンダードってなに?と思うと思います。
世界には公認されていない犬種を含めると、700~800種類とも言われる犬種が存在しますが、その中で、FCI(国際畜犬連盟)やKC(イギリス)、AKC(アメリカ)が公認している犬種にはこの犬種標準(スタンダード)とうものが定められ、これは、その犬種の理想的な姿を現しています。
犬種ごとに細かく決まりがあり、例えば、プードルの毛色は単色で他の色が入ってはいけない、ダックスの胸囲は何センチまではカニーヘンでそれ以上はミニチュアとか…。
ドッグショーでは、この、スタンダードにより近い犬種を評価していくもので、どっちが良い悪いというよりは、スタンダートと照らし合わせてどれだけスタンダードに近いかを見ていきます。
なので、違う犬種同士の審査も出来るというわけです。
そして、この犬種スタンダードというのは、トリミングでもとても大切です。
丸刈りだからいいわ、可愛ければいいわという意見もあるかもしれませんが、私は犬種スタンダードは「犬種を作り上げた長い年月の中、その犬種に一番良いスタイルだからその形になった」と思うので、スッキリにしても可愛くにしても部分部分でスタンダードスタイルを取り入れることで、その子をより可愛くキレイに出来ると考えています。
余談ですが、ビションフリーゼも最初はお顔まん丸スタイルではなかったんですよ。
例えばうちのコタローは、後ろ足が、理想はオレンジの線のような感じですが、実際は黄色線のように膝の曲がりがあまり良くありません。
そのため、後ろ足の可動域が悪く、早歩きになるとピョコピョコすることがあります。これはスタンダードと照らし合わせると欠点になってしまいますね。
と言っても歩き方を変えることは出来ませんが、スタンダードを知っていれば、トリミングの際に理想の形に近づけることは可能で、より健康的でノーリッチテリアらしくなります。(beforeの写真が無くて比べにくくてすみません💦)
他にも、前足が外に開いている子は毛の残し方で真っすぐに近づけたり、足の短い子はカットの仕方で少し長く見えるようにしたりなどスタンダードを元にカバーしていくことも出来ます。
なかなか専門的なことなので、仕上がりを見て、スタンダードを取り入れている…とは思いにくいとは思いますが、当店ではこういった部分も大切に、その子その子がより可愛くキレイにみるようなトリミングを行っております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
犬の美容室NORWICH 矢羽(ヤバ)